第九回「危機と味方を把握しろ」

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浅沼晋太郎の 無駄なTee考はやめて出て着なさい

第九回「危機と味方を把握しろ」

2008年02月29日

武力による戦争の危機。他国に比べればある程度のレベルで安全とされている日本ではあるが、ふと周りを見渡せば、学歴社会や格差社会、販売商戦や嫁姑など、壮絶なる足の引っ張り合いという戦争は絶える様子がない。テレビや映画の話としか思っていなかった数々の小競り合いが、今もなおどこかで繰り広げられている。

そんな時に必要になってくるのが「危機に敏感なこと」だ。当たり前と思うかもしれないが、これがなかなか。一時期「鈍感力」とかいう言葉が流行った。なんでも、ものごとを重くとらえず、何かあってもくよくよしなければ前向きに生きられる、とのこと。だが、それは時折「空気が読めない」とされ、とことん嫌われる危険性もはらんでいる。死ぬほど叱られて「二度と顔を見せるな」と言われた五分後に「まぁまぁ、ここは前向きに行きましょう」なんて相手の肩でも叩こうものなら、大理石の灰皿をこめかみで受け止めることになっても無理はないと思う。鈍感力を使って嫌われていることに気付かなければいいのだろうが、そうまでして前向きなのもどうなのだろうか。バカで前向きなのは周りも迷惑するし、空気に敏感になるのはある意味処世術。そこから生まれる反省や今後の対策だってある。敏感で前向きならばそれが一番いいのではなかろうか。

そしてもう一つ必要なのが、理解者。「分かってくれる人がいなくてもいい」と言う者がいるが、それは嘘だ。だったらそもそも「分かってくれる人がいなくてもいい」などと表に発信しない。理解者に相応しいのは、なんだかんだ言っても家族だ。遺産相続など、血がつながった間柄だからこその争いもあれど、断ちにくい関係である親子や兄弟の絆は、友情なんかよりも深くて厚い。

さて、今回は「では、理解者の危機には一体どうすればいい?」という難題を問いかけて来る一枚。多分そんなの考えて作ってないだろうけど。ただ、これだけははっきり言える。家族は大切に。そして、この世は食うか食われるかだ。

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浅沼晋太郎浅沼晋太郎(あさぬま・しんたろう)

舞台、テレビ・映画、ラジオなどのシナリオライター、演出家。
俳優・声優としても活躍中。2007年、アミューズメントユニット「bpm」を結成。

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