なぜ人はヘビーウェイトに憧れるのか? 158HGTを徹底分析レビューする

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Tee break

Tシャツ徹底分析レビュー

なぜ人はヘビーウェイトに憧れるのか? 158HGTを徹底分析レビューする

2015年03月06日

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〜Tシャツは肌に一番近い服〜 だからこそ気になる事がたくさんある。
着てみなければ分からない、誰もが「気になる」部分を誰よりも詳しく徹底的にレビューするのがこのコーナー。さて今回取り上げるTシャツは…

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なぜ人はヘビーウェイトに憧れるのか?
158HGT」を徹底分析レビューする

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意外な生立ち
僕らが当たり前のように着ているTシャツ。それがどこからやって来たのか皆さんはご存知だろうか?

Tシャツの起源は「軍物」が始まりと言われている。1914年の第一次世界大戦中のアメリカ。当時のアメリカ兵のアンダーウェアは重くて厚いウール素材で着心地が悪く非常に暑かった。一方、ヨーロッパ兵の制服は、コットン素材でいかにも涼しげ。これをまねてアメリカ兵が作った綿シャツがTシャツだ。軍物らしく、過酷な環境に耐えうるヘビーウェイトで非常に頑丈な作りだった。

強さの象徴としてのTシャツ
「プラトーン」「地獄の黙示録」などに代表される戦争映画で兵士たちのTシャツ姿に憧れを抱いた事はないだろうか? また、ジェームスディーンやブルーススプリングスティーンなどロックスターは常にTシャツをカッコ良く着こなしていた。強さの象徴と語られる事の多いアメリカに多くの人が憧れ、その文化の傍らには常にTシャツがいたのだ。今回レビューするTシャツ「158HGT」はそんなアメリカンなTシャツを体現しているモデルだ。

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タフ、そして上質
人生において最も多く着る洋服はTシャツではないだろうか。かく言う私はTシャツだ。ほぼ毎日着ている。そんな当たり前に着る洋服だからこそタフで上質な物を着たい。158HGTは前回レビューした085CVTと同じ「PrintStar(プリントスター)」ブランドに属する。158HGTのアルファベット部分「HGT」は「ハイグレードTシャツ」の意味。ネームも他のPrintStar(プリントスター)と違い上位ランクのTシャツだ。

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実際何がタフで上質かと言えば、作りと着心地だ。6.6ozのヘヴィーウェイト生地はしっかりしていて安心感がある。ネック部分はワークウェアの本場、アメリカンウェアによく見られる二本針で丈夫に仕立てられており、洗濯堅牢性に優れる。下の画像の通り、158HGTのネックは二本針でしっかり付けられている。対して085CVTのネックは一本針で縫われている。085CVTのネックも頑丈ではあるが、158HGTは更に頑丈だ。

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生地は、シャリッとしていて、着心地は爽やか。Tシャツの本場、アメリカを思わせる。「重厚感がありながらも爽やか」このアンビバレンスが何とも言えない「いつもと違う」ちょっと上質でタフなTシャツたる所以だ。


秘密は糸の違いにある
158HGTの個性を最も決定づけているのは「糸」だ。アメリカンTシャツで最も使われるオープンエンドヤーン糸を使用している。ここではTシャツで多く使われる糸の2大紡績方法についてご紹介しよう。

オープンエンドヤーン糸(空気紡績糸)
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アメリカでは数多くのTシャツに使われている糸。空気の力を使って繊維を撚り合う構造になっているので、繊維の間に空間があり適度な空気を含んでいるのでドライでザックリとした硬い風合い。吸汗速乾性にも優れている。158HGTはこのオープンエンドヤーン糸で作られている。下の158HGTの生地を見てもらうとわかるが、縦ラインの生地目が目立つ。この適度な荒さが心地よい「シャリ感」の理由だ。

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リングスパン糸(普通紡績糸)
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日本産や中国産では数多くのTシャツに使われている撚り糸でロープを作るように綿が撚ってある。特徴は、洗濯にも強い。また、仕上げでコーマ通しをして紡がれた糸は、毛羽が少なく艶の良く滑らかな糸になる。日本産や中国産のTシャツはリングスパン糸を使用することが多い。 下の085CVTの生地を見てもらうとわかるが、全体的に目が細かく、着心地は滑らかである。

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日本人最適化されたサイズ
サイズは普段のジャストサイズで選んで欲しい。「PrintStar(プリントスター)」ブランドで最も多い基本サイズだ。日本で最も多く出荷されているTシャツブランドのサイズ感なので、日本人の体型に最適なサイズ感だ。 スリムに着たければワンサイズ落とす事をオススメする。 下に158HGT(左)とDM001(右)のMサイズ着用時の比較画像を用意した。DM001(右)がタイトなのに対し、158HGT(左)はジャストサイズなのがわかる。

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アメリカンなTシャツが好きな人でも、アメリカ直輸入モノだと身幅が広過ぎたり、着丈が長過ぎたり、サイズ選びに困っている人もいると思う。そんな人には158HGTをお勧めしたい。

見えない所で差をつける
ファッションの神は細部に宿る、紳士がオーダーメイドスーツ仕立てる時、フォルムや生地に拘るのは当たり前の事だが、それだけでは無い。着用時は見えない場所にいかに気を使うかが重要になってくる。その代表的な例が裏地への拘りだ。漆黒のスーツの裏地に派手なペイズリー柄や、深紅のサテンを合わせるなど、他人には見えない場所にも気を使うのが粋と言われている。 スーツだけでなく、カジュアルも同様。いまや一般的なコーディネートであるアメカジ。リーバイスのデニムにコンバースのオールスター。猫目ボタンのチェックシャツにマウンテンパーカー、正にアメカジの王道コーディネート。そこまで来たら下着のTシャツは158HGTを合わせて欲しい。首元しか見えないが、、、
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各部位チェック
158HGTの細部を徹底的に調べていこう。

首周りは?(狭←◯◯◯◯◯◯◯◯◯→広)
二本針で付けられたネックは重厚感があり、頑丈。リブの太さは太め、気持ち狭いネックはきちんとした佇まい。今の流行の細身のモデルからは少し外れた印象。

着丈は?(短←◯◯◯◯◯◯◯◯◯→長)
長過ぎず、短か過ぎず、日本人体型にはフィットする。多くの人が納得出来る着丈だ。

身幅は?(細←◯◯◯◯◯◯◯◯◯→広)
近年スリムTシャツも一般的になったが158HGTの身幅は若干広め、かといって085CVTよりは若干細い。年齢層を選ばず安心して着られる。着丈とのバランスからカチッとしたボックス感がある。

袖丈は?(短←◯◯◯◯◯◯◯◯◯→長)
アームホールが若干広めに取られていて、着心地が良い。二の腕が半分以上隠れる事もあるため、少し長めに感じるかもしれない。

生地は?(薄←◯◯◯◯◯◯◯◯◯→厚)
6.6ozはTシャツの中ではかなりヘヴィーウェイト。1枚で着こなしても安心感がある。オープンエンドヤーン糸で作られた天竺生地はザックリとした着心地が良い。

シワは付き易い?(付き易い←◯◯◯◯◯◯◯◯◯→付きにくい)
生地の厚さがあるのでシワは付き易い。洗濯した後はしっかりシワを伸ばして干したい。また荷物に入れる時はあまり強く詰め込まない方がいい。

洗濯堅牢度は?(悪←◯◯◯◯◯◯◯◯◯→良)
極めて高い。二本針で付けられたネックもヘタリ知らず。また、ヘヴィーウェイトゆえのエイジングも楽しめる。

プリント適正は?(難←◯◯◯◯◯◯◯◯◯→適)
「PrintStar」の由来通り、プリント適正は極めて高い。インクのりや定着性が良く、プリント現場からも評判が高い。

コストは?(安←◯◯◯◯◯◯◯◯◯→高)
ボディストア価格はこちら。ボディストアの中では少し高価な部類に入るが、この品質なら納得頂けるはず。長く着れる1枚だ。

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158HGTをどう使う?
どんなシチュエーションに向いているかを見てみよう。

イベントTシャツとして? ★★★★☆
コストさえ合えばオススメ。24色/6サイズ展開は幅広い要求に応えられる。在庫も豊富なので、心配もない。1つ上のイベントTシャツができるだろう。

チームTシャツとしては? ★★★★☆
在庫数も安定し、広い守備範囲をカバーしているので、皆で数を揃え易い。ただし運動系サークルなどには素材がドライでないため若干不向き。

プレゼントしては? ★★★★★
オススメ。女性から男性へのプレゼントは特に良い。一見普通のTシャツに思えるが、このレビュー読んで、ウンチクを添えて渡せばプレミアムなプレゼントに早変わり。カラーも豊富なので数枚まとめてプレゼントしよう。

部屋着や寝巻きとしては? ★★★★★
オススメ。オープンエンドヤーン糸が爽やかな肌触りを約束してくれる。

運動着や作業着としては? ★★★☆☆
ドライ系の生地に比べるとコットン100%の生地は、多くの汗をかく運動や作業には向かない。水分吸収は良いが、乾きがドライ系に比べると悪い。軽度な運動や作業には最適。

オシャレな外着としては? ★★★★★
オススメ。アメカジにはこれを合わせてもらいたい。

下着としては? ★★☆☆☆
ヘヴィーウェイトなので好みを選ぶだろう。しっかり防寒したい人にはお勧めだが、インナーがごわつくのが嫌いな人には向かない。

子供服としては? ★☆☆☆☆
サイズ展開がメンズXSサイズからなので子供服には向かない。着るなら中学生になってからだ。

レディースとしては? ★☆☆☆☆
無骨なTシャツのため、好むのは男性だろう。しかしボーイッシュなアメカジが好きな女性にはお勧めしたい。

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バイヤーズガイド
これから「また流行る」と断言する。長らくTシャツ業界では「細い、薄い、軽い」いわゆるヨーロッパモード系のTシャツが主流だった。ここ2〜3年いわゆるヘビーウェイトのアメリカストリート系のTシャツが多くのショップ店頭に並び出した。ファッションの振り子の法則から言ってもこれからは158HGTのようなTシャツがもてはやされるようになるだろう。


私にとっての158HGT…
「基本中の基本、最もTシャツらしいTシャツ、、、」私にとっての158HGTはそんな位置づけだ。糸、縫製方法、生地の厚さ、何処をとってもアメリカンTシャツの優等生だ。 現在、Tシャツのスタイルは様々な広がりを見せ、これからも更に進化して行くだろう。 そんな中、158HGTで、Tシャツ原点に触れてみるのはいかがだろうか?そんな158HGTはこちらから購入できる。

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085-CVT-003.jpg158HGT/ HIGH GRADE T-SHIRTS
タフな6.6ozのヘビーウェイトで耐久性抜群。オープンエンド糸で本場アメリカ風のシャリ感。(24カラー,6サイズ)

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