第六回「胸のボタンをためらうな」

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Tee break

浅沼晋太郎の 無駄なTee考はやめて出て着なさい

第六回「胸のボタンをためらうな」

2007年10月24日

「あの時こうしていれば」「あれ、なかったことになんねぇかな」は、毎日のように頭をよぎる。「過去を振り返るな」なんて人は言うけれど、過去あっての今。善し悪しにかかわらず、あの時ああしていなければ今の自分はない。もし違う選択をしていたら、命すら失っていたかも知れない。だから、過去は振り返っていいと思う。くよくよしたって始まらないかも知れないが、くよくよして守れる何かだってある。振り返って、ダメなことはまたそうならないように、良かったことは思い出してほくそ笑んで、改めて未来のことを話せばいい。だって、未来のために過去へとさかのぼる映画は、あんなに感動的だったじゃないか。そういえば、来年のことを言うと鬼が笑うそうだ。鬼が笑ったからなんだ。怒ってるよりは命の保証がありそうだぞ。

人生は多少無茶苦茶なやり直しだって出来るし、残念ながらほとんどのことは金で解決できてしまう。だから、人に多大な迷惑をかけない冒険なら、どんどんしたらいい。三十路の手習い大いに結構。勝機があって立ち回りがダサくねぇなら、長いモノに巻かれたっていい。安定を選ぶのだって、それはそれでアリだ。ただし、カッコよく。初めて入った、種類が豊富なパスタの店で、無難なペペロンチーノを頼む大人にだけはなりたくない。

学校や職場がツライ人たち。誰かに悩みを話せば、きっと多くの人は「もう少し頑張ってみようよ」と言うだろう。だからここはあえて「カッコよく辞めたれ」と言わせていただく。人生の諸先輩方は「最近の若者は我慢が足りない」とおっしゃるだろう。でもね、昔とは社会のシステムも人間関係も違うのよ。そんな使い古されたお説教をするのなら、まず切符の買い方覚えてください。我慢してたら電車行っちまうんだっつの。我慢して命を落としたあの人に、あなたは何を言えますか?継続は力だが、リセットは希望だ。リセットした後に、前の職場や学校より数段レベルの高い所に行けば、そいつはすげぇカッコいい冒険だと思う。だから、辞職も引退も解散も離婚も胸を張れ。後で早い結果を出せば、リセットしたもん勝ちなのだ。

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浅沼晋太郎浅沼晋太郎(あさぬま・しんたろう)

舞台、テレビ・映画、ラジオなどのシナリオライター、演出家。
俳優・声優としても活躍中。2007年、アミューズメントユニット「bpm」を結成。

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